第5回坂城・千曲薪能 船弁慶

第5回 坂城・千曲 薪能

能 船弁慶 前後之替 / 狂言 茶壷

令和6年8月23日(土)午後4時開演(午後3時開場)
於 坂城町文化センター 体育館仮設舞台

チケット情報

全席自由席

前売 3,000円

当日 4,000円

チケット取り扱い

坂城町教育委員会 坂城町商工会 坂城町テクノセンター 鉄の展示館 びんぐし湯さん館 坂城町文化センター

※各取り扱い窓口へお問い合わせ、お申込みください。

演目

クリック/タップで開閉
  • 実行委員長挨拶
  • 町長挨拶

一部

  • 坂城能楽教室の子供達と保護者による仕舞と連吟「猩々」
  • 坂城謡曲愛好会「楽謡会」会員による連吟「高砂」
  • 客席全員による「鶴亀」

二部

火入れ式

奉納鍛錬 宮入小左衛門行平


仕舞 「兼平」 武田 友志

仕舞 「羽衣」 キリ 永島 充

仕舞 「松虫」 キリ 観世 喜正

地謡 松木崇俊 武田宗典 武田文志 武田崇史


狂言「茶壷」

シテ すっぱ 野村裕基

アド 中国の者 飯田豪

小アド 内藤連


能「船弁慶」

前シテ 静御前/後シテ 平知盛ノ霊 松木千俊

ワキ 武蔵坊弁慶 大日方寛

ワキツレ 従者 則久英志

アイ 船頭 中村修一

子方 武田慶秀

後見 武田祥照 武田友志

大鼓 佃良太郎

太鼓 大川典良

小鼓 観世新九郎

笛 一噌隆晴

地謡 海野義元 武田宗典 武田崇史 永島充
   小早川泰輝 観世喜正 佐川勝貴 武田文志


終了予定 午後6時45分

あらすじ

能「船弁慶」

 源義経(子方)は、源平の戦いで平家を滅ぼしたのち、兄頼朝と不和となります。そのため都に居づらくなった義経と武蔵坊弁慶(ワキ)、家来たち(ワキツレ)は、都を脱出して大物の浦へ逃れます。弁慶は、義経がいつまでも恋人の静(前シテ)を伴っているのは望ましくないと義経に進言をし、都に帰りなさいという義経の言葉を静に伝えます。初めはこの言葉を信じられなかった静でしたが、義経と話をし、弁慶を疑ったことを恥じ入ります。別れの酒宴が始まると、静は舞を舞い、別れを悲しんで涙にくれます。
 義経たちは船頭(アイ)の用意した舟に乗り込み、海へ漕ぎ出します。やがて風が変わり、海が荒れてきます。すると壇ノ浦で滅んだ平家一門の姿が海上に浮かび上がり、平知盛の怨霊(後シテ)が現れ、長刀を手に襲いかかってきます。義経は太刀を抜いて立ち向かい、弁慶は懸命に呪文を唱えて怨霊を退散させます。

実在の武将源義経の物語を素材とした、見どころの多い作品です。前半の見どころは、中世に流行した「白拍子」という芸のプロフェッショナルであった静の舞です。プロの芸能者なので静は自分の芸に誇りを持っています。しかし今は恋しい義経との別れの場面でもあります。美しい舞と静の思いが重なり合いに注目できます。また弁慶・義経・静、三者それぞれの心の動きも興味深いところです。
 前半と後半の間では、急に荒れていく海上の風景を船頭と囃子方が中心となって、舞台に作り上げます。シンプルな船の(舞台装置)も能ならではのものです。
 後半では義経が壇ノ浦で滅ぼしたはずの平家一門の亡霊が出現します。中でも平知盛の怨霊が恨みを込めて、を手に襲いかかります。怨霊が海上を滑すべるように進む様や波を蹴立てる様をします。後半
は一気に舞台が進みますので、ぜひ舞台にご注目ください。


※今回は「前後之替」という特別演出になります。通常の船弁慶とは違い、前半、後半で演出や装束が異なります。

能「船弁慶」解説・・・能サポより引用
https://noh-sup.hinoki-shoten.co.jp/sh/87/ja

狂言「茶壷」

栂尾(とがのお)で茶を買い求めた男が、途中立ち寄った宿で酒を振舞われ、すっかり酔っ払って茶壺を背負ったまま街道で寝込んでしまう。そこへ通りかかったすっぱが茶壺を盗もうと、さも自分が茶壺を背負っていたかのように見せかけて背中合わせに横たわる。目が覚めた男とすっぱがそれぞれに茶壷は自分の物だと言い争うところへ、目代(代官)が通りかかり、二人の言い分を聞くのだが、どちらとも判断がつかない。そこで目代は…。
 茶の産地や明細などを謡い舞うすっぱと男の連舞が見どころ。いつまでも勝負がつかないかと思いきや、最後はアッと驚く結末が待っています。ご期待ください。

出演者

松木 千俊CHITOSHI MATSUKI

重要無形文化財総合指定保持者 / 一般社団法人「松の会」代表理事 / 公益社団法人「能楽協会」所属 / 一般社団法人「日本能楽会」所属 / 一般社団法人「観世会」理事


東京藝術大学 邦楽科 卒業。三歳で初舞台。
独立後、「石橋」「道成寺」「安宅」「卒都婆小町」「翁」「正尊」などを披曲。
「檀の会」「松能会」「松謳会」を主催。
能楽師として舞台を勤める傍ら、一般社団法人松の会の代表として能楽の普及活動に力を入れる。「身近に能楽を観る・聞く・識る」という能楽の体験を各地で開催。

野村 裕基YUKI NOMURA

公益社団法人「能楽協会」所属


1999(平成11年)生。野村萬斎の長男。祖父 野村万作及び父に師事。慶應義塾大学法学部卒業。3歳の時に「靭猿」で初舞台後、子方として国内外を問わず多数の舞台に出演。
すでに「三番叟」、「奈須与市語」、22年に「釣狐」を披き、「万作の会」の若手狂言師の一人として舞台を勤めている。能楽協会会員。

アクセス

会場

坂城町文化センター

所在地:長野県埴科郡坂城町大字中之条2468

<交通のご案内>

  • お車でお越しの場合
    坂城ICより5分
  • バスでお越しの場合
    坂城駅より20分 「夢の湯前」下車 徒歩5分

主催

第5回坂城・千曲薪能実行委員会

共催

坂城町公民館 / 坂城町文化協会

後援

坂城町・坂城町教育委員会・長野県能楽連盟

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