第37回 檀の会 「正尊」

第三十七回 檀の会

正尊 しょうぞん 起請文きしょうもん翔入かけりいり

令和7年1月25日(土) 午後2時開演(午後1時開場)

於 二十五世観世左近記念 観世能楽堂

チケット料金(税込価格表記)

  • 全席指定席となりますが、席の列・番をご指定の場合は、上記の金額プラス2,000円にて承ります。
  • B席、学生席以外をご指定の方で、字幕解説サービス利用を希望される方は、別途1,500円にて承ります。(最前列のお客様はご利用できません。)
    なお、B席、学生席以外のお座席でのご利用の場合、タブレット端末ではなく、専用スマートフォンでのサービスご利用となります。
  • 今後の社会情勢を鑑み、中止や公演内容の変更等が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。

演目

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お話】

葛西 聖司


舞囃子 二人静】

武田 文志 武田 宗典


仕舞 卒都婆小町

武田 宗和


正尊(しょうぞん) 起請文・翔入】

シテ(土佐坊正尊)松木 千俊


終了予定 午後四時四十分

能 「正尊(しょうぞん)

 舞台は京都。源氏が平氏との戦いに勝利し、源氏の世になりましたが、源義経は兄頼朝と不仲になっていました。そこへ頼朝の側近、土佐坊正尊とさのぼうしょうぞんが義経追討の命を受けて京都にやって来ます。これを察知した義経(ツレ)は、武蔵坊弁慶(ワキ)に正尊を連れてくるよう命じます。弁慶は正尊にすぐに義経のもとへ参るよう促しますが、正尊は日を改めて伺うと返答。弁慶は許さず強引に義経のもとへ連れて行きます。義経と弁慶に詰問された正尊は、熊野参詣くまのさんけいのために都を訪れたといつわりを述べます。さらに起請文きしょうもんに義経を討つつもりはないと、神々に誓う文言を書き、読み上げます。義経はそれが偽りであると知りつつも、正尊の見事な書きぶりに感心し、酒宴を催します。静(子方)が舞を舞い、やがて正尊は退き、義経たちも寝所へ立ち去りました。

 前半と後半にそれぞれ見どころのある能です。前半の見どころは、疑いをかけられた正尊が身の潔白を証明するために起請文を書き、読み上げる場面です。嘘を言ったらどんな罰でも受けると神々に誓った長い起請文を物々しく謡う難しい場面です。ここで物語の緊張感が一気に高まります。この起請文は〈安宅あたか〉の「勧進帳」、〈木曽〉の「願書」とあわせ「三読物さんよみもの」といわれ重い習物とされています。
 後半では義経方と正尊方の両軍の戦闘がくり広げられます。この一連の場面が作品のクライマックスといえ、変化に富んだ斬り合い場面が続きます。はじめは両軍の家来たちによる「斬リ組ミ」で、正尊方の武士たちは次々と斬られていき、宙返りや仏倒れ(体を真っ直にしたまま仰向けに倒れる所作)などアクロバティックな倒れ方をみせます。その後は弁慶と姉和の一騎打ち、正尊と義経・静との斬り合いと続き、最後は弁慶と正尊の戦いと次々に展開していきます。

アクセス

会場

二十五世観世左近記念 観世能楽堂

能楽堂へは三原通り側、ツーリストサービスセンター横のエレベーター・エスカレーターで地下3階にお越しください。
中央通りは土・日・祝で歩行者天国になっております。
お車でご来場の際は通行できませんのでご注意ください。

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