つづき

学校の能楽教室ではおもに能面をかけてもらうことを担当しておりますが、そこで感じたことは

今の子供たちのなかには(全員ではありませんが)おうちのなかで、大事に扱わなければならない物がないのかなあということです。

面は私たちにとりましてとても大事なものですから、みなさんも大事に扱って下さいといっても、そおっと置かずにぽんと離して置く子供たちが意外に多いのです。

使い捨ての時代で、すぐ交換できるものが多いためでしょうか。今そおっと扱うものなどありませんよね。

物を大事にすることは、人を大事にすることにつながることだと信じております。そおっと大事に接すること。

来年の能楽教室では能楽だけでなく、このようなことも子供たちにお話ししたいなと思います。

みなさま よいお年をお迎えください。ありがとうございました。来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。松木千俊

 

 

つづき” に対して4件のコメントがあります。

  1. 由奈と央宙のはは。 より:

    今の子ども達の母として、ドキリとしました。
    我が子達に「物を大切に!」と毎日繰り返していますが、上手に伝わらず苦戦しています。心にゆとりの持てないとき、私もまた物の扱いが荒くなり、日々反省です。
    私の通っていた高校の校訓に「人をたいせつに 物をたいせつに 自分をたいせつに」というのがありました。人や物をたいせつにする事はまた、自分を大切にする事にも繋がっていくという教えでした。
    高校を卒業して十数年。住む家が何度かわっても、卒業式の日に戴いた校長先生直筆の校訓が書かれた色紙をたいせつに飾っています。
    飾るだけではなく、実践しなくては…です(^^;;

    本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

    1. 千俊 より:

      とても大切なことだと思います。諏訪でも子供たちに伝えたいと思います。今年も宜しくお願い申し上げます。

  2. 大嶺早智子 より:

    学生時代に使っていた英和辞書…
    数十年経ってあちこち傷んでいても、今でも大切に使い続けているパートナーです。
    今の子供たちは、ひとつの物を使い続けることはあるんでしょうか…?

    物を大事にすることは、人を大事にすること…
    正にその通りですね。
    そしてそれこそが思いやりの心を育むのだと思います。

    1. 千俊 より:

      コメントありがとうございます。私も謡曲の百番集は初面の時に師匠から頂いたものを今も使っております。40年近くになります。
      他にも着物や洋服など長持ちさせることが私の特徴です。
      ご宗家の面は600年以上のものを使っております。
      素晴らしいことだと思います。

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