つづき
昨日はいつもお世話になっております原田純子さんのコンサートがラドンナ原宿でありました。彼女の歌声にはいつも感動します。
もう一度という曲は涙が出るほどいい曲で、私も歌えるようになりました。(歌いませんが)ピアノ江草啓介、ベース和田弘志、サックス河村利夫、園山光博諸氏の一流の演奏家の出演で、いつも以上に聞き惚れていました。とても素敵なコンサートでした。
今日は朝、土曜のかようかいの申し合わせで芭蕉の地謡、午後は国立の公演で恋重荷(こいのおもに)の地謡でした。
恋重荷は白河院の女御に恋をしてしまった下賎の山科の荘司が、女御の姿を見せてもらうために重荷を持ちます。(諦めさせるために仕組まれた罠でした)しかし当然びくとも動きません。荘司は嘆き、恨みながら死んでしまいます。女御は哀れみます。そこへ荘司の亡霊が現れ、重荷を持たされた恨みを言います。激しく迫りますが、最後には気持ちを変え、女御の守り神となると約束し消えます。執心のこもった曲で非常に力がいる曲です。恋重荷のシテは師匠、地頭は岡久広氏で、岡氏の凄まじいともいえる迫力の謡に必死についていきました。かなり素晴らしい舞台だったと思います。このような舞台に謡わせていただき感謝申し上げております。芭蕉については後日触れさせていただきます。