５１歳になりました

おかげさまで５１歳になりました。父は５０で失明してしまい（糖尿病です）能を舞えませんでしたので、自分がこうして能を勤めることが出来る喜びを感じます。

ただこれまで両親、家内を亡くした悲しみは辛く苦しいものでしたが、回りの方々のお支えによって頑張ることができました。本当に感謝申し上げております。ありがとうございます。これからも宜しくお願い申し上げます。

さて先日の女郎花でシテを１３２番勤めさせていただきました。父が７０番でしたから倍です。父のおかげです。感謝したくてもいないのが悲しいです。

因みに父の最後の能は昭和６２年第１回檀の会の鶴亀でした。その時内弟子時代の私は、師匠の特別な計らいで羽衣を舞わせていただきました。

その羽衣を今度９月に勤めさせていただく事、感慨深い気持ちです。小書なしの普通の羽衣は３回目になりますが、いずれも大鼓は亀井忠雄氏です。ありがたく存じます。失礼のないように稽古を積んで臨むつもりです。

今回は三保の松原が世界遺産になった事も重なり、慶事の気持ちも込めて勤めるつもりです。ご高覧賜りますようお待ち申し上げております。