隅田川の装束
檀の会で勤めます隅田川の装束について触れたいと思います。
いろいろ考えまして、前回勤めた時と同じ物にすることにしました。面は師匠家の深井(ふかい)を拝借します。
上品の中に強さもあり、演者の技量が問われます。面に負けてしまう可能性がありますが、前回同様挑戦しようと思います。面に注目していただきたいと思います。
装束は銀地の露芝の摺箔、納戸地鳴子すずめの縫箔、浅黄の水衣です。すべて父が作ったものです。水衣は父の寸法で小さいので、前回の時仕立て直して大きくしました。40年以上たっていますので、色はとてもいい色です。
また笠をかぶります。家にもあるのですが、師匠家の古いものを拝借します。手には笹を持って出ますが、この笹は先日触れさせていただきましたが、自分で作りました。
子方の装束は黒頭に白一色の出で立ちです。(幽霊ですから)うちにはありませんので、師匠家のものです。かなり古いもので、私も崇俊も着ました装束です。
さてこれはいつものことですが、足袋はいせやという足袋屋のものです。(現在はありません)お店をやめると聞いて、まとめて頼みましたので、かなりのの分を確保しております。以前は足型をとった、誂えのものでしたが、どうも指先の形が悪いので、規定の25センチのものを何度も履いて、洗って本番に使っております。明日ご紹介させていただきます。