邯鄲

今日は寒い日でしたね。実は朝ブログを書いていたのですが、エンターを押さずに全部消えてしまう失敗をしてしまいました。よくやるのです。もーあたまにきちゃいます。

11日は国立能楽堂の普及公演でした。岡久広氏の邯鄲の地謡でした。邯鄲の話を簡単にお話ししますと(シャレではありません)、盧生という青年が人生に悩み、邯鄲の里を訪れます。そこで出会った宿の亭主から不思議な枕を見せてもらい、一寸休むことにします。本当に横になる曲はこの曲しかありません。

すると官人に起こされ(夢の中)、王位に即位したことを知らされます。盧生はその後栄華を極め、わが世の春を謳歌します。自分も興に乗じて舞を舞います。一畳台(畳一畳ぐらいの広さの台)で楽(がく)をまいます。普通は舞台で舞うのですが、台で舞うということでとても難しいです。広さと4つの柱をいかに感じさせずに舞うかがカギです。私は平成6年父を偲ぶ檀の会で勤めました。またいつか勤めたい能です。

話を進めますと、その後台をおり、舞台一面で舞います。クライマックスで場面が急展開します。夢が覚める場面ですが、ここがとても面白く、舞台にいた登場人物はあっという間に切り戸に引き、シテはまた台に寝ます。勢いよく台に飛び込んで寝るので、難儀です。流儀によっては台に本当に飛んで飛び込んだり、おもしろい場面です。

そこで宿の主人に起こされます。食事の仕度ができたと。盧生が見た素晴らしい世界は、一寸の夢だったのです。どんなに地位を極めても、そんなことはただの一寸の夢のごとくに小さいことなのだと悟ります。人生とはもっと大事なものがあるということでしょうか。

まだまだお話し足りないのですが、詳しくは邯鄲でお調べになってみてください。

夢の覚める前、夢の中、覚めたあとの謡がなかなか難しいです。

12日は長野の稽古でした。日帰りでした。帰りのホームで新幹線が3両並んでいました。珍しくありませんか?おもわず撮ってしまいました。

昨日はバレンタインでした。この私でもいくつか頂戴しました。うれしいですね。

だいぶ日が長くなってきました。早く暖かくなってほしいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA