続き その2
開館30周年記念で久米邦武と能楽展 岩倉具視の能楽再興を支えた人物というタイトルです。
岩倉は明治維新以後、ヨーロッパに視察に行き、これからの日本のためには衰退した能楽再興が必要だと感じました。
流行に左右されず、日本固有の感性を持った能は、欧米に劣らないまさに日本の代表する芸術だと、皇族、華族、財閥他の協力を得るように努力します。その中でも久米邦武氏は岩倉らと視察に行き、岩倉の後ろ盾になり、尽力されたことがわかりました。資料も多数あり、是非ご覧いただきたいと思いました。
その日はそのあと大倉集古館に行きました。第3回新作日本刀研磨外装刀職技術展覧会でした。
坂城在住の刀匠 宮入小左衛門行平氏からご案内を頂き、初めて伺いました。
御門弟の二人が金賞を受賞されたほか、多数の素晴らしい作品が展示されていました。伝承という重責をきちんと果たされていることに感銘しました。
伝統を引き継ぎ伝承していくことは、私たちも同じです。能楽もまさにこれからが正念場だと思います。この日はとても気を引き締まる日になりました。