海苔
我が家、特に私は海苔が好きで、こだわりがあります。(大したものではありませんが)
以前銀座から築地を歩いていた時にふと立ち寄った丸山海苔店の海苔がとても美味しくて、そこの海苔を頂いております。またお使い物にもさせていただいています。このお店はお茶もとても美味しく、そのお茶を使ったお菓子が絶品です。
昨日頼んでいた歌舞伎おもたせバックが届きました。明日お目にかかる方にお渡ししようと思っております。この袋には海苔やお菓子、お茶が少しずつ入っています。可愛いですよね。
今日は大松氏の記念能当日です。お天気も良さそうです。
大松氏の砧(きぬた)です。私は平成17年父の13回忌追善、第18回檀の会で披かせていただきました。(難しい曲を勤めることを披くといいます)この曲は謡がとにかく難しいです。
都で訴訟のため帰れない芦屋の某が召し使っているツレの夕霧に使いを出します。夫を待つ妻はその知らせを聞き落胆します。妻は寂しさを紛らわせるために砧を打ちます。その後、女は今年も帰らないとの知らせに心変わりしてしまったのだと夫を恨み、病死します。弔いをしている夫の前に幽霊となった妻が現れます。恨んでも恨みきれないおもいが切ないです。やがて妻は成仏します。世阿弥作の名曲です。9月に下平氏の記念能がありますが、彼も砧を披きます。私はツレを勤める予定です。
私の私見ですが、ツレの夕霧は芦屋の某と関係があると思っています。その若い夕霧の存在が妻の気持ちを一層複雑にさせていると思います。男女の関係は昔も今も変わりはありません。ドラママチックな内容ですが、能の秘めた感情表現がとても素晴らしいです。