江口の地頭

昨日の朋之会で江口の地頭を初めて勤めさせていただきました。

江口は3番目の鬘物の中でも大曲中の大曲で、シテだけでなく、ワキ、地謡、囃子方、狂言の力がそろわないと成立いたしません。

あらすじ等は省略させていただきますが、遊女江口の君の姿の美しさがしみじみ感じられる名曲です。

その時その時に生まれる空気を感じながら謡うことのむずかしさをつくづく感じました。

なかなかうまく謡えませんでしたが、隣で謡ってくださった武田文志氏、武田宗典氏に助けられ、とにかく最後まで謡うことができました。

地頭はシテとは違う醍醐味と面白さがあります。もっともっと勉強せにゃいかんと改めて思いました。

精神的に疲れましたが、楽しい舞台でした。能楽師として幸せです。

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