檀の会の望月
来年の檀の会は吉野天人ともう1曲望月を舞わせていただきます。
望月は観世流では大曲(重い曲)ですので、このような曲の時は勤めるといわず、披くといいます。
仇討物の曲で、シテは後シテで獅子舞を舞います。(ストーリー等は次回に)
この曲は子方が出ますが、謡が多く、型もいろいろあって大役です。
私も一度勤めさせていただきました。(5年生)シテは父でした。この時の子方にはとても思い出があります。
本番近く私は学校で応援団の練習のしすぎで、声が全く出なくなり耳鼻科に行きましたら、ポリープができていて手術が必要な状態でした。ただこの先生は(石井先生という声帯の名医だと後で知りました)謡をされていて、とても親切に対応してくださり、変声期前の声帯ポリープは手術しなくても治ることがあるからしないほうを薦められました。
ただ本番にとにかく声が出ないことには困るので何とかしてほしいと、父が頼みまして、いろいろ薬を処方してくださり、少しかすれ声でしたが、無事に当日勤めることができました。つづく