月並会
最近の日課は朝6時半起床、7時半から舞台で稽古をだいたい一時間するようにしております。来年で50になりますし、舞台に立つための体をもう一度鍛えないといけないと思ったからです。有難いことに自宅に舞台がありますので、いつでも稽古できることがうれしいですね。崇俊ももっと稽古してほしいのですが、笛吹けど踊らずです。そのうち自覚するとは思いますが。
後は水泳などの運動もやりたいのですがなかなかできません。ストレッチなどをすればいいですかね。先日の舞台のようにならないように集中力を切らさないことが私のテーマです。
今月末に師匠に来年の檀の会で勤めます求塚の稽古をしていただく予定です。まだ4か月ありますが、一筋縄ではいかない大曲ですから、じっくりと取り組むつもりです。
来月はシテはありませんが、5日国立で安宅の同山というツレ、6日吉祥寺薪能で葵上のツレがあり、その上4,5日は大山の薪能がありますのでなかなかハードです。その他に能の会が2つ、あと私の素人の会員のおさらい会、また他の能楽師の素人の発表会は5つあり、そのなかで素謡のワキの役を4つ頂いております。素謡とは能の声楽の所を謡、謡曲といいますが、その謡曲のみを舞台で謡うことをいいます。お素人の会ではこの素謡が沢山出ます。地謡のほか、ワキやツレを勤める時があります。当然本を見ませんから覚えていないと謡えません。この時期は謡本と首ったけの毎日です。一発勝負ですし、地謡と違い一人で謡いますから間違えられません。これが結構プレッシャーです。師匠からは忘れないように覚えろと言われるのですが、すぐ忘れてしまします。覚えるのには時間がかかりますが、忘れるのは早いですね。もっとも一度覚えたものは何となく記憶がありますからそれほど時間はかかりませんが、頭の整理をいかにするかが問題です。ある先輩がいわれたのですが、ワキを一番勤めるごとに寿命が1年縮まる思いがすると。よくわかります。頭の体操ですから逆さまかもしれませんね。