屋島

昨日は国立能楽堂の定例公演で屋島の地謡を勤めました。

シテは武田宗和氏、ツレは武田文志氏 弓流(ゆみながし)の小書(こがき)の特殊演出がつきました。

弓流になりますと、曲の位が重くなり、後見、囃子方は長裃、地謡は裃になります。

先日の朋之会でも屋島(シテは御子息武田宗典氏)の地謡を勤めさせて頂きましたが、今回は通常よりさらに重厚な地謡に(地頭 岡久広氏)必死についていきました。

10日の内に親子で同じ曲が演じられることはとても珍しいことですし、2曲とも素晴らしかったです。

さて弓流の小書がつきますと、間狂言は那須与一の語りになります。

通常より動きがあり、むずかしい語りになりますが、昨日の山本東次郎氏の語りはとにかくすごかったです。

御年77歳とは全く感じさせない俊敏な動きと語り。全く息があがらない姿に圧倒されました。

この空気を一緒に吸えたことの幸せを肌で感じました。

どれだけの稽古を積んでおられるのか。芸とはこうあるべきだということを身をもって感じました。

私自身あらためて身を引き締めて、稽古して参りたいと思いました。

 

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