吉野天人つづき
吉野天人の謡は鶴亀の次にお稽古する曲で、わりとポピュラーな曲なのですが、あまり演じられません。
勤めていないシテ方も多いと思います。(私も今回初めてです)
吉野の花見に来た都の者(ワキ)に里人(前シテ)が呼び止め、あたりの景色を愛でます。
都の者は不審に思い誰かと問いますと、自分は天人で五節の舞を舞いましょう、月の夜遊をお待ちくださいと言って消えます。(中入)
そのあと、虚空に音楽が響き、天人があらわれ五節の舞を舞います。(今回はツレが5人登場します)
ストーリーはあまり気にせず、豪華な舞をお楽しみいただける曲だと思います。
国立能楽堂は橋掛かりが長いので目をワイドにしてご覧いただきたいと思います。
ご高覧賜りますよう心よりお待ち申し上げております。次回は望月です。