つづき

今回も2曲勤めさせていただきます。

大原御幸と大般若です。

大原御幸は謡の曲で動きが少なく静、大般若は謡よりも動きが多く動、静と動の演じ分けが面白いです。

大原御幸のシテは建礼門院です。気品の中にも真の強さが要求されます。尼の姿です。この姿は花帽子が空気を通さず、とても辛く息苦しい感じがします。特にツレの内侍(今回は武田友志氏)は中入り(シテとツレの局は中入りします)しませんので死にそうに苦しいです。ツレの中で最も辛い役だと思います。

ちなみに私は12月に内侍(4回目)を勤めます。

最初に作り物から姿が見えるところはとても美しいと思います。演じる方は必死です。無我夢中で集中するだけです。

大般若のシテは深沙大王(しんじゃだいおう、じんじゃだいおう共)で後シテの出で立ちが白頭に大きい龍の作り物を載せて出ます。

とにかく大きいです。幕から出られるか心配というぐらいですから。

冠に差し込んであるだけなので、安定感が悪く、首がきついです。

2曲ともやりがいのある役なので気合が入ります。お楽しみに。

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