お別れの会
昨日 昨年ご逝去されました、人間国宝の大鼓方柿原崇志先生のお別れの会に伺わせて頂きました。
先生には子供の時から大変お世話になり、芸大時代にも2年間お稽古をつけて頂きました。父が長野での独立披露能の花月を先生がお相手下さったことをよく話しておりましたことを思い出します。
高安流大鼓方の重鎮として1000番以上の能をお勤めなさられました。私も沢山の能を打って頂きました。お顔は怖そうなのですが、お話しするととても気さくに話してくださる優しい先生でした。思い出は沢山ありますが、数年前藤戸という能の地頭を勤めさせて頂いた時の大鼓が柿原先生で、今まで一度も褒められたことがなかったのですが、あの時はとてもよかったと褒めてくださいました。涙が出そうになったことを思い出します。心よりご冥福をお祈り申し上げます。合掌