吉祥寺薪能

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昨日吉祥寺の月窓寺で薪能で大般若を勤めました。

お天気は良かったのですが、風が強く、舞台の設定にとてもご苦労されていました。

昨日は午後荒磯能がございましたので(私も地謡を勤めました)、若手の出演者は終了後に会場入りがぎりぎりになりとてもご苦労をかけました。

(ツレの4人の方々とは午前中舞台に上がって打ち合わせをいたしました。)

お寺に三蔵法師の像があり驚きました。(大般若のワキとして登場します)大般若にぴったりです。

800人以上の満席のなか勤めさせていただく幸せを感じながら勤めさせていただきました。

さきほどご覧になった方からメールを頂戴しましたので、一部ご紹介させていただきます。


今回の舞台で最も強く印象に残ったのは、木々や外気は能の味方をするということでした  木々や枝葉や外気、土もが舞に寄り添うように、囃子に溶け込むように感じられました  能楽以外でも野外劇では起こる現象なのでしょう  しかし、能が持つ精神性と森羅万象の融合は、なかなか稀有な味わいです

五つの面が並んだ光景は、風になびく火の光も手伝って、荘厳さに満ちた異次元空間を創り上げていました   面という無機物の表現力と、演者という有機物の表現力が合わさり成せる技ですね

足の運びが見えなかったわけではないのに、ずっと腕の動きに気をとられていました  袖を腕に巻きつける都度重ね着の色合いが複雑にずれるとの面白味は、誠ににくい副産物です

一部の観客にとって、音響の不具合は大いに不満だったのかもしれません  薪能の美学に魅せられていた私には、大した問題ではありませんでした。


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吉祥寺薪能” に対して1件のコメントがあります。

  1. seika より:

    昨日は盛会で心よりお喜び申し上げます。幻想的な能を拝見でき感動致しました。ただ、千俊先生のお声はマイクは必要なかったのではと思うところでした。風がまたプラスの演出になりとてもよかったです。檀の会も楽しみにしております。

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